Q7:「です・ます」調で書くべきですか?「だ・である」調で書くべきですか?

A:どちらでもいい
(が、受ける印象はかなり違う)

です(笑)。それで合否をつけている採用担当者を見たことがありません。

強いて言うなら、
「です・ます」調と、「だ・である」調が混在するのは避けましょう。


個人的な感覚ですが、
ESは、就活生と企業との「文字による対話」です。
ということは、特に企業側が
「あなたの強みを教えてください。」
と丁寧に聞いているのに、
「忍耐力である。」
と答えるのは少々違和感がありますね。
もちろん私が選考官だとしてもそれによって合否をつけることはしませんが。

実際に就活生の書く多くのESを見ていても、「です・ます」調の方が割合としては多いようです。
 
 

とは言っても、人物の印象は結構変わる

 
「です・ます」調であるか「だ・である」調であるかによって意識的に合否を分ける選考官はいないと思いますが、
無意識でも読み手に与える人物像の印象は変わります。
次の2パターンの例文を読んでみてください。

【だ・である調】
私の強みは粘り強さである。小学校の頃からサッカーをやってきたが、体格に恵まれず高校ではなかなかレギュラーになることができなかった。しかし私は3年間一日も欠かさずに朝練に参加し、高3の最後の大会で試合に出場することができた。この強みを活かして、御社で壁にぶつかっても粘り強く努力し、結果を出して貢献したい。

【です・ます調】
私の強みは粘り強さです。小学校の頃からサッカーをやってきたが、体格に恵まれず高校ではなかなかレギュラーになることができませんでした。しかし私は3年間一日も欠かさずに朝練に参加し、高3の最後の大会で試合に出場することができました。この強みを活かして、御社で壁にぶつかっても粘り強く努力し、結果を出して貢献したいです。

読んでみてどうでしょうか?
語尾を変えただけなのに、文章から想像できる人物のタイプは驚くほど異なるのではないでしょうか?

【だ・である調】のメリットは、
「強さ」「意志の強さ」「確固たる自信」を読み手に感じさせる一方で、
「頑固さ(人の意見を聞かないかも)」といった懸念を抱かせる可能性があります。

一方で、【です・ます調】のメリットは、
「柔らかさ」「協調性」「丁寧さ」を読み手に感じさせる一方で、前者【だ・である調】に比べて力強さ、意思の強さといった面では見劣りします。

最後に、【です・ます調】の変形、【思います調】についても例を出しておきます。

【です・ます調(2)=思います調】
私の強みは粘り強さだと思います。小学校の頃からサッカーをやってきたが、体格に恵まれず高校ではなかなかレギュラーになることができませんでした。しかし私は3年間一日も欠かさずに朝練に参加し、高3の最後の大会で試合に出場することができました。この強みを活かして、御社で壁にぶつかっても粘り強く努力し、結果を出して貢献できればと思っています。

このように、あまりに文末に「思います」を多用すると、丁寧さを通り越して「弱さ」「優柔不断」「自信のなさ」が読み手に感じられてしまうので要注意です。

以上、結論としては【で・ある調】【です・ます調】のどちらが正解かを気にする必要はありませんが、それによって読み手に与える印象が変わってくる、ということは頭の片隅にいれておきましょう。
 
 

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