「面接」という仕事の本質
企業の面接官にとって、面接の仕事の本質って何でしょうか?
面接官になったつもりで、考えてみてください。
これまで何年も、何千件も面接官の仕事をしてきて思うのですが、
面接官の仕事の「本質」は、
イメージすること
です。
結局のところ面接とは、「目の前にいる学生がもしこの会社に入社した場合、数年たって、しっかり活躍してくれているだろうか?」
をイメージする仕事に他なりません。
履歴書やESの情報だけでそれが全部イメージ出来ればいいのですが、
残念ながらそうはいかないので、
いろいろ質問をして学生自身の情報を教えてもらって、
頭の中での入社後の活躍イメージをできるだけリアルに作り上げていく。
要するにこれが面接というものの本質です。
いいところも、
悪いところも、
全部教えてもらって、
“うん、まぁおそらく活躍できそうだな、
うまくすると最大限に能力が発揮出来ちゃった場合、こんなすげーことやっちゃうかもな、逆に伸び悩んじゃった場合は、こんな風になっちゃうリスクはあるな、
ま、でも仮にそうなっても、こうやってフォローすれば這い上がってくれるだろうな”
みたいなことを一通り頭の中でイメージして、納得出来たら、
合格!
となるわけです。
これが面接官にとっての面接の「本質」。
面接を受ける際の基本姿勢
さて、ここからが就活生にとって大切なことですが、この、
”入社して数年で、しっかり活躍できるだろうか?”
という観点は、もちろん面接を受ける学生にとっても極めて大事なことのはずです。
いくら内定が出ても、自分が活躍できそうもない会社には入りたくないですよね。
従って、
僕に言わせれば、
面接官と面接を受ける学生の目的は、
ほぼ同じである。
つまり面接とは、
同じ目的を持った、面接官と学生との共同作業である。
面接をこのように捉えられていることは非常に重要です。
なぜなら、このことに気づいて自然な自己開示をしてれる学生に対して、面接官はとても良好な協力関係を築くことができるからです。
一方で面接官に悪いところを見せまいとして対決姿勢で臨まれると、おのずと面接官としても、疑いの目で隠れた真実をあぶりだそうとする姿勢になってしまいます。
悪い面もちゃんと知らないと、 「入社後、順調にはいかなかった場合にどうなってしまうか?」が正しくイメージできないからです。
特に面接がうまくいかないことが続くとどうしても、
「あの質問に対して自分の短所を素直に答えたからいけなかった。」
「素を出しすぎて失敗した。」
「次は自分の短所を隠そう」
と、考えてしまうものです。
でも、違います。
自分の短所を隠そうとするコミュニケーションは面接官に必ず見抜かれるし、それはいい結果にはつながりません。
なぜ見抜かれるのか?なぜよくないのか?
は次回説明します。
というわけで、再び結論、
面接とは、同じ目的を持った、
面接官と学生との共同作業である。
これは面接に臨むにあたっての基本姿勢として、よく覚えておいてください。次の面接が、うまくいきますように(^^)
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