ここまでで、
・評価項目は大きく分けて4つの分類であること
・それぞれに対して要素があり、どんなタイプがより高く評価されるかは企業によって異なること。
を説明しました。
では、それをどう面接(受けた面接の振り返り/これから受ける面接の準備)に活かすか、について説明します。
まず紙を用意して、以下ようなマトリクス(表)を書きます。
書けたら次に、「どんなタイプが求められそうか?」の表の空欄を埋めていきます。
その企業がどんなタイプの人を求めているのか全く分からない?
そんな場合は、以下の方法で、それを探っていきます。
1.企業の「求める人材像」から探す
セミナーやホームページで、「求める人材像」を掲載している企業は多いです。
当たり前ですが、まずはこれをしっかり理解しましょう。
これは志望度の高い企業の面接を受ける上では「やっていて当たり前」のレベルです。これができていないと、「なんで面接来たの?ウチの会社に入る気ないでしょ!?」と思われる可能性があるので注意。
2.業界や仕事の内容から類推する
さて、真に大事なのはこちらです。
企業の「求める人材像」だけを見ても、「なぜそんな人材が必要なのか?」ということが書かれていなかったり、カッコイイことばかりが書かれていていまいちピンとこないことも珍しくありません。
そんな時は、
その会社の「業界特性」や、「仕事内容」を想像して、どんなタイプの人材が必要か、仮説を立ててみましょう。
これにはリサーチ力、想像力、それを抽象化して要素還元する力など、かなり高度な思考力が求められます。
OB訪問や座談会などでの「生」の情報が大事なのは言うまでもありませんが、企業の採用HPでも、社員紹介のページや、「一日の流れ」といった情報が参考になります。
掲載社員が多い場合、「なるべく若手(新卒入社)」「自分の希望と同じ職種」「なるべく自分とバックボーンが近い(文系/理系など)」社員を選ぶのがポイントです。
例を出してやってみましょう。
下記は、とある大手金融機関のHPを見て、書いてみたものです。
●努力について
●チームワーク・コミュニケーションについて
●思考力・地頭について
●カルチャーマッチ・価値観について
このようにして出来た表、これが自分なりに仮説を立てて推測した、「企業の選考基準(どういったタイプがマッチするのか)シート」になります。
このシートを書いたら、次に自分の性格や強み、得意・不得意と比べて、どのくらいマッチしているのかを自分なりに考えてみましょう。
これがいわゆる、「適性」というものです。
受けた面接の振り返り/受ける面接の準備
ここまで分析出来たら、これを「受けた面接の振り返り」と「受ける面接の準備」に活用します。
ケース① すでに落ちてしまった面接について振り返る場合
上で作った「選考基準シート」を作ってみて、自分の適性は高かったでしょうか?もしも、「こういった部分は自分の性格や価値観と合っていないかもなぁ」と思った場合、面接に落ちたのはおそらくその部分の適性が低かったためです。
この場合、面接は単にミスマッチが原因で落ちただけなので、
「あの質問にああ答えていれば…」といった反省をする必要は全くありません。
「自分に合っていなかった」と割り切って、「より自分に合っている企業はどこだろう?」と前向きに次の企業を探すことに時間を割くべきです。
ケース② これから受ける面接の準備をする場合
・上で作った選考基準シートをみて自分の適性を考え、面接で話すべき強みやエピソードを考えましょう。
→ある程度は会社の求める人材(=選考基準)に合わせて、面接で主張する強みやエピソードを変えるのもありでしょう。
・だからと言って、自分の強みでない点を強みと言ったり、エピソードを捏(ねつ)造することは避けましょう。
→企業はある程度多様性のある人材を採用したいと考えています。必ずしも求める人材とピッタリ一致していなくても、採用したいと考える人材もいます。自分の強みでないものを無理して強みというのは愚策です。
〈参考記事〉
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