A:書けます。
結果が出なかったエピソードも、困難なことがないと思っているエピソードも、ガクチカで書くことができます。
では、どのように書くのか、をお伝えする前に、ガクチカとは何か?について簡単におさらいをします。
ガクチカとは何か(おさらい)?
ガクチカについて、簡単な理解度チェックです。
Q:ガクチカを通して選考官が知りたいことは?
A:「この学生が入社した場合、どれくらい仕事を頑張ってくれるのだろうか?」
Q:従ってガクチカで選考官が見るのは、
A:努力
Q:ということはガクチカの「型」で最も大事な部分は、
A:具体的行動(工夫や努力量)
ここまで大丈夫ですか?
「?」という方はこちらの記事をまずお読みください。
ここまでを押さえた上で、結果が出なかったケース、困難が無かったケースについて、書き方のポイントをお伝えしていきましょう。
努力したけど結果が出なかった場合
ガクチカで大事なのは努力です。結果ではありません。
じゃあなぜ結果を書くのかというと、
「努力をした」ということを読み手に説得力を持って伝えるため材料の一つとして「結果も出ました」ということを伝えるためです。つまり、
「結果が出た」というのは努力を伝えるための「補強材料の一つ」にすぎません。
従って結果が出なかったとしても、行った努力を詳細に書くことで、「努力できる人間である」ということを選考官に印象付けることは十分可能です。
ポイントは2つ、
・どのような努力をどのくらいの量行ったのか?
・苦労した点や困難な状況に対してどのような努力を行ったのか?
という点に焦点を絞って書くと、努力の内容がより伝わりやすくなります。
困難が無かった場合
正直なところ、こちらの方が少し厄介です。
なぜかというと、選考官が努力を重視する、というのはもう少し細かく言うと、
「仕事で困難に直面した時も頑張れるのか?」ということを知りたいケースがほとんどだからです。
人間、「好きで結果も出ていて順調に成長していて楽しくやれていること」に対しては、努力は出来て当たり前ですよね。
そうではなくて、うまく行っていない時、辛い時でも努力できる人なのかどうか、ということが、倍率の高いガクチカでは評価の分かれ目になってきます
なので、
自分のエピソードには困難がない
と思った場合、まずやるべきことが「本当にないのか?」もう一度細かくチェックをしてみることです。本当にある程度の期間努力をして頑張ったことであれば、何かしらの困難や苦労はどこかに必ずあるものです。
私の経験上「困難なことがありません」と相談に来る学生の90%以上は、
・「困難」と捉える基準が他の人よりも高いため、小さな苦労はたくさんあったけど、「こんな程度じゃ困難と言わない」と考えてしまっているタイプ
・逆境やチャレンジを楽しんでこなす性格で、高いハードルがあってもそれを越えることが楽しいため、「困難ではない」と判断してしまっているタイプ
の、どちらかです。
従って、自分の中で「困難」とは言えないかもしれませんが、次のようなことが無かったか、もう一度振り返ってみてください。
・「高い目標」
・「苦労、対立の仲裁」…(例)サークルではモチベーションの高いメンバーと低いメンバーの差が激しく、まとめるのに苦労した。
・「ハードワーク」…(例)授業後にサークルのミーティングを行い、そのあと深夜まで居酒屋でバイトして翌朝1限から出席する生活をつづけた。
・「伸び悩みの時期」「地道な作業」「試行錯誤」
など、自分では困難と思っていなくても、他人から見たら「よくその状況で頑張ったね」と思われるようなことであればOKです。
このように考えたにも関わらず、特に苦労したことが全く何も出てこない場合や、自分でも「あんまり頑張ったことってないな」と思う場合は、ガクチカとしては苦戦する可能性があります。
時期にもよりますが、就活までにまだ時間があるのであれば、何か(インターンでもアルバイトでもサークルでも勉強でも留学でも)に思いっきり打ち込んで、「ガクチカに書けるくらい!」努力をしてみるのもアリですね。
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