「学生時代力をいれたことを教えてください」
いわゆる「ガクチカ」です。
ESでもっともよく出題される質問の一つ、と言っていいでしょう。
「どんなことを書けばいいの?」
「どういう風に書けばいいの?」
と、就活生の皆さんからの質問も多いので、数回に分けてお伝えしていきます。
何を見られているのか?
その人の行動特性、価値観、などなど、ネットを見ると様々なことが書かれていますが、結局のところ、
「どれほど努力できる人なのか?」
ということを人事は見ています。
もう少し詳しく言うと、
「ウチの会社に入社した場合、仕事をどんだけ頑張ってくれそうか?」
ということです。
社会人で実績を上げている人は、皆多かれ少なかれ仕事において困難や高い壁にぶち当たり、努力によってそれを乗り越えてきた人です。
楽しいことばかりではなく、時にはやりたくないことや辛い仕事もあったかもしれませんが、それを歯を食いしばって頑張り抜いてきた人たちです。
これは、おそらくどの会社においても当てはまります。
したがって、困難な状況においてどれだけ頑張れるか?というのは採用決定のための大事な要素。
就活生の間で、「困難を克服した系のエピソードが受けるらしいよ」とウワサされるのはそのためです。
書く内容は学業でも部活でもサークルでもアルバイトでもいいです。が、、
「ただただサークルが楽しくて仕方がなかったので、時間を忘れて没頭しました」
というのは(素晴らしいことなのだけど、)
「仕事で困難にぶつかったとき、踏ん張ってくれるだろうか?」
「好きなことは頑張れるけど、やりたくない仕事でも頑張ってくれるだろうか?」
といった点で、懸念を持たれてしまう可能性はあります。
ですから、そのなかでも辛かったことや、高い目標に向けて頑張ったことなどがあれば、是非それも書くようにしましょう。
例えば下記のようなことです。
・高いレベルの先輩に追いつこうと頑張ったこと
・チームメンバー間でのモチベーションの差を埋めるのに苦労したこと
・どれだけ練習をしてもタイムが伸び悩み、粘り強く努力したこと
・期日や目標に間に合わせるために寝る間を惜しんで努力したこと
以上、「ガクチカ」で見られているのは、
困難を突破する努力!
と、覚えておきましょう。
※補足(総合職と専門職での違い)
「ただただ楽しくて仕方がなかったので、好きなことに没頭しました」
と書くと、「やりたくない仕事でも頑張ってくれるだろうか?」と懸念を持たれる。
と説明しましたが、特に大企業の「総合職」においてこの懸念を持たれる傾向があります。
総合職に求められるのは、「いろんな仕事を、選り好みせずにできる」ことなので、
例えそれが「やりたくない」仕事だったとしても、頑張ってやりとげることが求められるからです。
一方で専門性の高い専門職の場合、「好きなことに没頭できる」という点がより好意的に評価されることが多いです。
コメント