◆ガクチカチェックポイント①…「努力は書けているか?」

これまでの講座で、
ガクチカで選考官が最も知りたいのは、「努力について」である
最も書くべきなのは、具体的な努力の内容である

という話をお伝えしました。

要するにガクチカでは、自分の過去の具体的な行動すなわち努力について記述して、選考官に、

「お~、よくここまで頑張ったな」

と思わせることができれば、勝ちなわけです。

さて、

いったん文章が書けたら、すぐに提出するのではなく、
自分の書いたESを、「自分のことを全く知らない他人」の目線に立って読み返してみましょう。これはガクチカに限らず非常に大事なことです。
必ず自分で書いたものを「他者目線で」見直す癖をつけましょう。
(これを習慣づけておくと、社会人になってからも必ず役に立ちます。)

というわけで今回からは、自分で書いた「ガクチカ」を自分で見直す際のチェックポイントについてお伝えします。
 
 

チェックポイント① 努力(=具体的な行動)は書けているか?

自分が書いたガクチカを見直して、「具体的な行動」が書かれている部分に下線を引いてみましょう。
線が引かれる部分が著しく少ない場合、要注意です。

例を出して説明します。

高校三年次、バスケットボールの部活動で全国大会の出場を目指して努力したことだ。
当時は実力のある選手が数名いたため、5年ぶりの全国大会出場を目指していた。試合に出場できる選手は非常にモチベーションが高かったが、一方で試合に出場できない選手や下級生は練習に対してもモチベーションが低いという課題があった。
試合に出られないメンバーや下級生のモチベーションを上げることで上位のメンバーにも自分のポジションを奪われるかもしれないという危機感が芽生えて練習が活性化すると考えた私は、まずは試合に出られないメンバーや下級生が何を考えているのかを把握することが大切だと思い、彼らと積極的にコミュニケーションを取り、練習後ご飯に誘ったりした。
結果、試合に出られないメンバーや下級生もモチベーションが上がり、練習に積極的に参加するようになったことでチームに一体感が生まれ、全国大会出場を達成した。

一見うまくまとまっているように見えますが、ガクチカの型に当てはめて分解すると、以下のようになります。

①何のエピソードか(役割・結果も)⇒
高校三年次、バスケットボールの部活動で全国大会の出場を目指して努力したことだ。
②目的・目標⇒
当時は実力のある選手が数名いたため、5年ぶりの全国大会出場を目指していた。
③当時の状況や課題
試合に出場できる選手は非常にモチベーションが高かったが、一方で試合に出場できない選手や下級生は練習に対してもモチベーションが低いという課題があった。
試合に出られないメンバーや下級生のモチベーションを上げることで上位のメンバーにも自分のポジションを奪われるかもしれないという危機感が芽生えて練習が活性化すると考えた私は、まずは試合に出られないメンバーや下級生が何を考えているのかを把握することが大切だと思い、
④具体的行動⇒
彼らと積極的にコミュニケーションを取り、練習後ご飯に誘ったりした。
⑤結果⇒
結果、試合に出られないメンバーや下級生もモチベーションが上がり、練習に積極的に参加するようになったことでチームに一体感が生まれ、全国大会出場を達成した。

具体的行動の記述が、極めて少ないことに気づきます。

これを読んだ選考官の感想は、こうです。

「なるほど、この学生が大学時代に最も努力をしたことは、『部活で下級生たちと積極的にコミュニケーションをとり、ご飯にも行った』ことなんだな。ウチの会社に入社して粘り強く努力してくれるか、さっぱりわからないな。。」

こうなってしまうと、とても倍率の高い選考に通ることは難しいでしょう。

このように、

通りにくいガクチカの特徴は「④具体的行動」の記述が総じて少ない。
そのほとんどの場合が「③当時の状況や課題」が長すぎて、「④具体的行動」に字数が十分に割けないケースです。

従って、
同じエピソードでも、例えば以下のように書くことで、努力が伝わりやすくなります。

①何を頑張ったのかの概要 ②目的・目標 ⇒
高校三年次、バスケットボールの部活動で5年ぶりの全国大会の出場を目指して努力したことだ。
③当時の状況や課題⇒
当時試合に出られるメンバーとそうでないメンバーとでモチベーションの差が大きく、そのため試合に出られるメンバーにもポジションを奪われるといった危機感がなく漫然と練習をしているという課題があった。
④具体的行動(長めに!)
そこで副部長であった私は、まずは試合に出られないメンバーや下級生と練習後必ず話しかけて彼らの部活に対する想いや意見を聞き、心を開いてくれない部員に対しては個別に食事に行くなどして本音を聞き出すことに努めた。3週間程度で部員約50名全員の話を聞くことができたため、彼らの意見を他の幹部及び顧問に共有して話し合い、定期的にメンバー入替戦をするなどの改善策を企画し、実施した。
⑤結果⇒
結果、部員全員のモチベーションが上がり、練習に積極的に参加するようになったことでチームに一体感が生まれ、5年ぶりの全国大会出場を達成した。

以上のように、

自分の書いたガクチカのチェックポイント①は、

努力(=具体的行動)が、十分書けているか? 

自分の書いたガクチカの「具体的行動」の部分に下線を引いて、確かめてみましょう。

この記事のまとめ

書いたガクチカを見直す際のチェックポイント
●努力(具体的行動)は、十分書けているか?
⇒具体的行動の部分に線を引いて、チェックしてみましょう

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