今回は、自分で書いた自己PRをチェックする方法についてお伝えします。
その方法はいたってシンプル。
以上。
それではさっそく、例文で説明しましょう。
あえて、「一見うまく書けていそうな自己PR」を例に出して説明します。まずはじっくり例文を読んでみてください。
私の強みは、適切な課題を発見し、達成するために効率的なプロセスを考え、徹底してやり抜くことです。
高3の7月まで部活動があったため全く勉強をしておらず、そのため基礎から徹底的に学びなおす必要があると考えた私は、先生に相談して基礎力がつく問題集を各科目1冊購入し、平日は毎日4時間以上勉強して全問題を3回以上やり切りました。また通学中の1時間半を英単語の暗記に充て、入浴時は毎日熟語を5つ覚え、就寝前は長文読解に取り組みました。秋以降はセンター試験の過去問と第一志望校の過去問は10年分以上を3周取り組みました。結果として第一志望校に現役入学することができました。
まず、この人が主張している強みは何かと言うと、
A.適切な課題を発見する
B.達成するための効率的なプロセスを考える
C.徹底してやり抜く
の、少なくとも3つの強みがあると言っています。
では、
【STEP①】
冒頭の「私の強みは~~です。」の文章を隠す。
(私の強みは、適切な課題を発見し、達成するために効率的なプロセスを考え、徹底してやり抜くことです。)←ここを隠す
そして、
【STEP②】
それ以降の、強みの根拠となっている文章を読む。
高3の7月まで部活動があったため全く勉強をしておらず、そのため基礎から徹底的に学びなおす必要があると考えた私は、先生に相談して基礎力がつく問題集を各科目1冊購入し、平日は毎日4時間以上勉強して全問題を3回以上やり切りました。また通学中の1時間半を英単語の暗記に充て、就寝前はどんなに眠くても長文問題を1問解きました。秋以降はセンター試験の過去問と第一志望校の過去問を10年分以上、全て3周取り組みました。結果として第一志望校に現役入学することができました。
【STEP③】
「ああ、確かにこの人の強みは~~だなぁ。」というのが感じられるかチェック!
さあ、どうでしょう?
A.適切な課題を発見する
B.達成するための効率的なプロセスを考える
C.徹底してやり抜く
という3つの強みを持っていることが感じられるでしょうか?
確かに、「徹底してやり抜いているなぁ(C)」というのは感じられるかと思います。
けれど、
「課題設定が適切だなぁ(A)」
「よくこんな効率的なプロセスを考えたなぁ(B)」
に関しては、この文章からは感じとることができません。
というわけで、
結果的にこのESは、
3つもアピールしようとした強みのうち一つしかアピールできていないため、
いまいち説得力に欠ける内容となってしまっています。
こうなるくらいなら、最初から強みを1つに絞って、
「自分の強みは、目標達成のために必要な努力を何としてもやり抜くことです」
という風に書いた方が、断然説得力がありました。
このように、
欲張って強みをたくさん書いてしまうと、説得力のある自己PRを書くことが難しくなる。
(なぜなら字数制限がある中で、たくさんの強みを証明しないといけないから)
ということも、覚えておきましょう。
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