◆「自己PR」受ける企業によって、強みを書き分ける(違う強みを書く)べきか?

自己PRというと決まって気になるこの疑問、

『受ける企業によって、強みを書き分ける(違う強みを書く)べきか、否か?』

多くの自己PR対策の記事を読むと、「書き分けるべき」とありますが、
結論からいうと、「原則、書き分けないでいい」と考えてください。
(一部例外あり。後半で説明します。)

なぜ、書き分けないでいいのか?
理由を2つ説明します。

【理由1】ポテンシャル採用(未経験歓迎の採用)において、企業で活躍できる素養はある程度共通しているから。

例えばあなたの強みが、「粘り強く努力できる」だとしましょう。いろんな企業で人事を経験してきましたが、
「努力しちゃう人は要らないんだよね・・・」という企業には出会ったことがありません。

このように、企業Aに入社して役に立ちそうな強みは、企業Bでも企業Cでも役に立つ可能性が結構高い。

「相手の立場に立ってコミュニケーションが取れる」
についてもそう。

「協調性がある」
「筋道だてて考えることができる」
「何にでも情熱を持って取り組める」
「周りに気遣いができる」
「とことん突き詰める」
「周囲を巻き込める」
・・・
なども同様です。

あなたが上記のような強みをアピールしようとするのであれば、多くの企業の多くの仕事に対して、その強みは間違いなく役に立つもの。
もちろん、企業によってより重視するポイントは違いますが、その強みがあるからと言ってマイナスポイントになることはめったにありません。

※ここまで読んで、企業によってより重視するポイントが違うのであれば、自己PRもかき分けるべきでしょ?って思った方、鋭い!!その疑問を持ったまま、もう少し読み進めてみてください。    

【理由2】強みとは、「~~が得意」ということ。「~~ができる」ということとは大きく違うから。

例えばあなたの自覚している強みが、
「粘り強く努力できること」
だったとしましょう。

一方でこれからESを書こうとしている企業の人材要件に、
「協調性がある人来てください!」
と書かれている。

ん、これは自分の強みとは違うじゃないか!?
ということで、
あなたは慌てて自分の過去のエピソードを振り返り、「自分に協調性がある」と言える
ようなエピソードを見つけて自己PRに書こうとするかもしれません。

このようにして書かれたESでは、
多くの場合、読み手(選考官)に伝わるのは、せいぜい、
「この人には協調性がある」
ということくらいで、
「協調性がめちゃめちゃ強い人だなぁ」とは思われないでしょう。
他の候補者で、
本当に協調性を強みとしている人
と比べると、その差は歴然となるはずです。

「得意である」
ことと、
「それが(人並みに)できる」
というのは大きな違いがあります。

例えるなら、
「ステーキが大好物です。」と、
「まぁ生野菜も食えます。」
くらいの違いがある。

なので、「(人並みに)できる」ことを「強みです!」といってアピールしても、
「別にそれ普通だよね」と思われて伝わらないだけでなく、
「これくらいのことで強みと言っているわけだから、他のことに対してはもっとできないのかな?」
というように類推され、本来の強みであるはずの「粘り強い努力」についても実際より低く評価されてしまうことさえあります。

自己PR書き分け

以上の理由から、自己PRについては、(一部例外を除いて)書き分けなくていい。
自分が最も強みと思えるものを、堂々と書きましょう!

さて、では気になる「一部例外」とはどんな場合でしょうか?

それは上記【理由1】 【理由2】の裏返しになります。

つまり、
①自分の強みが、どう考えてみてもその会社の仕事に活かせそうもない時
例えば
全く人とのコミュニケーションがないような仕事(そんな仕事はあまりないのですが)なのに、
「コミュニケーションが強みです」というPRは、確かに評価されないでしょう。

②自分の自覚している強みが複数ある時
自分が自覚している強みがいくつもある場合は、その会社の人材要件によって書き分けることは有効です。

以上、
企業の研究をして、仕事のイメージを自分なりにしてみることはとても大切です。
そのうえで自分の強みが「少しでも活かせそうだ!」と思うのであれば、
遠慮なく、自分の自覚している強みをPRしましょう!
   

この記事のまとめ

【自己PRの強みは企業によって書き分けるべき?】

⇒原則書き分けないでいい。
強みがいくつもあるなら書き分けてOK。強みでもないものを無理にアピールするのは得策ではない。

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コメント

  1. […] […]

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