ガクチカには、伝わりやすくするための型(=文章構造、わかりやすく言うと書く順序)
があるのでご紹介します。
【ガクチカの「型」】
1.何のエピソードか(役割や結果も)
2.目的・目標
3.当時の状況や課題(before)
※2と3は順番が入れ替わってもよい
4.具体的行動(工夫や努力量)
5.結果(after)
(6.そこから学んだこと)
順番に見ていきましょう。まずは、
1.何のエピソードか
ということを書きます。
以前お伝えした大原則2 結論ははじめに書く
の通り、自分が「最も力をいれたことは○○です」という結論を書きます。
注意すべきは、
大原則1 設問の回答になっている
ということ。
Q:学生時代に力を注いだことはなんですか?
A:私はゼミでの活動を通して、行動力を身に着けました。
A:大学時代の部活動で県大会に出場したことが、私が最も印象に残っている瞬間です。
といった回答は、
設問に対しての答えになっていない、と解される可能性が高いです。
とは言え、選考官が1つのESに割く時間は短い、最初の数行しか読んでもらえない可能性すらある、というのもお伝えした通りです。
であるならば、
アピールできそうな役割や成果・結果があるのであれば最初に書いておくのは賢いやり方です。
Q:学生時代に力を注いだことはなんですか?
A1:私は学生時代に最も力を入れたのは、バトミントン部での活動です。
とするよりも、
A2:私が学生時代に最も力を入れたのは、バトミントン部で部長として、チーム初の県大会出場に導いたことです。
とした方が、選考官に「お、ちゃんと読んでみようかな」と思わせる導入になっています。
次に、
2.目的・目標
3.当時の状況や課題(before)
4.具体的行動(工夫や努力量)
5.結果(after)
ですが、簡単にいうと、
2,3 は努力する前の状態
4 は実際の努力の内容
5 は努力後の状態
ということです。
「自分はこんなに努力したんだ!」ということを示すために、
●実際の努力の内容と、
●努力によってもたらされた変化
をアピールする、という文章構成です(下図参照)。
さて、ここで質問です。
「自分はこんなに努力したんだ!」ということをアピールしたい。
だとすると、
2.目的・目標
3.当時の状況や課題(before)
4.具体的行動(工夫や努力量)
5.結果(after)
の、どれが一番大事でしょうか??
・・・
答えは 4.具体的行動(工夫や努力量) です。
これは非常に大事なことです。
というのも、
総じて
通りやすいESは、「具体的行動」に割かれている文字数が多い。
通りにくいESは、「具体的行動」がほとんど書かれていない、
といった、顕著な傾向がみられます。
なので、2,3,5は必要最低限にして、4をなるべくたくさん思い出して書く、
ということを心掛けてください。
また、ガクチカについて書くとなると必ず、6.この経験から何を学んだか? を書く人がいます。これを書く人はとても多いので書いたことで減点はされませんが、かといって加点もされません。
書かなくていい。
なぜなら、
「設問で聞かれていないから」
です。
なので、6.何を学んだか?を書くことで文字数が足りなくなって他を削るくらいなら、思い切って6については消してしまいましょう。
(もちろん、設問で、「頑張ったこととそこから何を学んだかを書きなさい」となっている場合は、必ず書かなくてはいけません)
と言うわけで、
最後にもう一度、
ガクチカの「型」をお伝えします。
まずはこの型に沿って、書きたいことを箇条書きで書き出してみるといいでしょう。
コメント
[…] お気づきのように、この部分の書き方は「ガクチカ」と全く同じですね。ピンとこない方はこちらの記事を見てください。 […]