今回は志望動機の型について、お伝えします。
まずは結論、
御社のこういうところに魅力を感じている(だから、志望しています)
もしくは、
御社でこういったことをしたいです(だから、志望しています。)
どちらの書き方でも志望の理由になりうるので、OK
次に、なぜ魅力を感じるのか?なぜそれを成し遂げたいのか?
の理由を書きます。
理由なしに「魅力に感じています」ということだけを書いても表面的で志望度を感じてもらえないので注意。
(魅力に感じる理由が無い例)
私は貴社の「世界の人々の新しい生活を創造する」という企業理念に深く共感しています。加えて、貴社では一つの事業分野にこだわらず、多角的に事業を展開されていることに魅力を感じました。また、自由闊達で風通しの良い社風も、大変魅力に感じました。
いかがでしょうか?
理念、事業、社風と3点も魅力を挙げているにも関わらず、どこか表面的というか、
「これ、ホームページでうちの会社の特徴を調べて、最後に『魅力に感じています』『共感しています』って付けただけじゃないの?」って思われてしまいそうですね。
実際にそんなつもりじゃなくても、そう受け取られてしまう可能性があるので注意しましょう。
また、魅力に感じる理由について、
必ず自分の過去の原体験に基づいて書くべきといった記事も見かけますが、
必ずしも原体験に基づいていないといけないわけではありません。
『原体験に基づいているわけではないが、しっかりと理由が書けている』
例を紹介します。
IT×マーケティングに力を注いでいる御社で、日本企業の国際競争力を向上させたいと思っております。
なぜなら、今後日本企業が世界規模での競争に勝ち抜いていくためには、従来的な業務効率化によるコスト削減のためのIT活用だけでなく、高度なITの知見を用いたデジタルマーケティングに代表される、売上に直結するIT戦略がより重要になると考えるためです。
次に、
志望理由としてもう一つ大事なのは、
なぜその会社なのか?
つまり、
『その会社ならでは』の理由を書く必要があります。
ここがしっかり書けていないと、選考官によっては、
「え、じゃあウチの会社じゃなくていいじゃん。」
と思われる場合があり、現にそういったことを面接で突っ込まれるケースもよくあります。
これを言われた就活生の本音としては、
「はい、もちろん御社じゃなくてもいいですよ、だって御社以外にも20社以上受けているんですから。」
ということでしょう。
「なので、御社でなきゃいけない理由、なんて聞かれたって、無いですけど。」
わかります。
気持ちはわかりますよ。
でも逆に、人事や面接官の立場になって考えると、せっかく自分の会社を受けに来てくれているわけだから、「なんでウチなの?」という理由を聞きたくなるのも当然です。
従って、ここの部分は、
「この会社で〈なければならない〉理由」
というより、
「この会社ならではの志望理由」
と考えると、少し気が楽になります。
「御社ならでは、をどうやって見つけてくるか?」
という点については、
長くなるので別の記事にて。
ここでは例文を挙げておきます。先ほど出した例の続きです。
その上で貴社を志望する理由は2つあります。1点目は今後IT×マーケティングに力を入れるうえで、御社がこれまで蓄積されてきた業界屈指のシステム開発力と豊富なデータを活用することで、最も顧客の収益に貢献できる提案ができると考えたためです。2点目は御社が日本企業の海外進出を積極的にサポートしている点です。
さて、そこまで書けたら、最後結論の繰り返し。
どんな仕事に携わり、何を成し遂げたい(どんな貢献をしたい)か
で、締めくくります。
「御社の○○に魅力を感じています。」
と締めるやり方もありますが、
そもそも就職活動で志望動機を書く理由は
「御社の株を買いたい」でも
「御社に寄付したい」でも
「御社の商品を買いたい」でもなく、
「御社で働きたい」
ということなので、
どんな仕事に携わりたいか、
何を成し遂げたいか、
と言った内容で締めくくるのがいいでしょう。
以下、先ほどの例文の続き(最後の締めくくり)です
御社に入社出来た際には、私のグローバル環境でリーダーシップをとった留学の経験や研究で学んだデータ分析の経験を活かし、日本企業の海外進出を強力にサポートしていきたいです。
というわけで、志望動機の「型」について、しっかりマスターしておいてください。
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