【企業理解】説明会の内容だけでは不十分な理由

面接において、
説明会やホームページの内容をよく覚えてそれを面接で話している、「仕事内容」についてもよく理解した上で、
「御社でこういう仕事がしたいです!」
「こういったやりがいが感じられます!」
と説明をしているのに、落とされることがあります。


今回お話したいのは、面接の前にしておくべき企業理解について、
説明会の内容だけでは足りない点がある

ということです。

まず結論、企業理解において説明会の内容だけでは足りない点は何か?

説明会ではあまり話されないが、面接までによく理解をしておくべきこと

それは、

「その企業の仕事をする上で、辛いことやしんどいこと」

です。この記事ではこれから、

1.なぜそれは説明会で十分に説明されないのか?
2.なぜ面接をする上でそれを理解しておかないといけないのか?

について、順を追って説明していきます。

1.なぜそれは説明会では十分に説明されないのか?

よく就活生の方と話していると、

「説明会ではいいことしか言ってくれない」
「ミスマッチを防ぐために、悪いこともちゃんと教えて欲しいのに」

という不満をよく聞きます。
確かに就活生のこの気持ちはよく理解できるし、私も企業は自社の悪い点も伝えるべき、という考え方に賛成です。

ただし、採用競争が激化しているこのご時世、
企業としてはそもそも欲しい人材が受けに来てくれなかったら何の意味もないわけですから、
説明会のタイミングで、悪い点をことさら強調して話すことは、やはりどうしても難しいことです。

例えば恋愛においても、
最初に出会ったタイミングで、自分の良くない点をまず話すようなことはしないでしょう?

それと同じで、

自社のことを全く知らない学生が最初に企業のことを知るタイミング(つまりナビサイトやホームページや企業説明会)では、

自社の良い点を強調して伝えたいと思うのは、競争原理が働く採用市場においてはある程度仕方のないことなのです。

2.なぜ面接をする上でそれを理解しないといけないのか?

ではなぜ、

仕事上の辛いことやしんどいことを理解していない学生を面接で落とすのか?

それはもちろん、

「入社後のミスマッチによる早期離職を防ぐため」

です。

いいところばかり見て「入社したい!」と言われても、「入社後に悪い部分を知ってガッカリされるのではないか?すぐに辞めてしまうのではないか?」

という懸念を感じられてしまうのです。

先ほどのように恋愛で例えていうなら、

自分のいい部分だけを見て、「結婚したいです!(両目ハート)」と言われても、
(いや、自分ぶっちゃけこんな悪いとこありますけど大丈夫ですかねぇ…)
と思ってしまいますよね。
自分の悪い部分や素の部分をしっかり理解してくれていて、それでもいいから自分を好きでいてくれる人と結婚したいはずです。

企業にとってもそれは同じ。

自社の悪い部分、特に「実際仕事をする上でつらいことやしんどいこと」をちゃんと理解した上で、
「それでも御社で働きたい!」と言ってくれる学生に対して、安心して内定を出すことができるのです。


じゃあ、どうやって知ればいいのか?

ここまでの話をまとめると、

企業は説明会ではいいことばかりをいい、面接では仕事の悪い面(辛い面)を理解しているかを問う。
ということになります。

なんてズルいんだ。。。

そう思った方もいるでしょうし、確かにそうかもしれない。

ただし、
企業側もバカではないので、そういった「説明会では言えない仕事上のつらいこと」を理解してもらうための機会として、OB訪問や社員座談会などの機会を設けてくれている場合も多い。

だから、

OB訪問や座談会では、仕事上の辛いことについて、必ず聞くべき
なのです。

せっかく相手が機会を設けてくれているのに、企業に気を遣って(忖度して)、印象の良いことばかりを聞いていたら、意味がありません。

では、
もう面接を間近に控えていて、今からOB訪問をする時間がない場合、どうすればいいでしょう?

1.ネットで調べましょう

今の時代、ネットで検索をすればその仕事のマイナス面は口コミサイトや転職者サイトなどでいくらでも出てきます。

「こんなつらいことがあったから(A)、辞めたいと思った(B)」
「こんな環境だから(A)、絶対にやめとけ(B)」

情報として大事なのは、【A=ファクト】の部分です。【B=主観・個人の意見】の部分に引きずられる必要はありません。
その人が辞めたいと思っても、あなたが辞めたいとは限りません。
(もちろん、A=ファクトの部分も、必ずしも事実ではなかったり誇張されていたりするものですが、ネットの情報にあたる以上仕方がないことです。100%鵜呑みにしないようにしましょう。)

2.想像し、仮説を立てる

情報収集しきれなかった部分は、想像しましょう。

「営業の仕事ということは、ノルマが厳しいのではないか?/自分のやりたい企画よりもお客さんの要望に合わせないといけないのではないか?」
「実力主義であるということは、成果が上がらない場合は給料があがらないのかも?」

など、
想像力を駆使して、
「こんな点が大変そうだ、つらそうだ」
ということをイメージする。

その上で、

「でもこういった理由で、自分なら頑張れそうだ」

ということを想像して仮説をたて、説明できるようにしておくこと。

面接を受ける前に上記の準備をしておくことは、本当に本当に重要なことです。

いざ、面接で気を付けるべきこと

さて、いよいよ面接です。

特に、
「なぜウチの会社で働きたいの?」といった質問があった場合、

まず通常の志望動機を話して、こういう理由で御社で働きたいです、ということを伝える。
そのあと、
「こんな辛いこともあると思っていますが、こういう理由で自分は頑張れます」
ということも伝えてあげるとgoodです!

この記事のまとめ

●企業説明会では、その企業の「良い点」を強調される傾向にあるが、面接では、「その仕事の辛い点」についても理解し、「それでも自分は大丈夫」と言えるように準備をしておきたい。
●そのための情報収集の機会として、OB訪問や社員座談会を有効に活用しましょう。

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