【グループ面接】個人面接と何が違うのか?

今回は苦手な人も多い、グループ面接についてお伝えします。

まず、そもそもグループ面接(学生が複数名)は、個人面接(学生が一人)とどういう違いがあるのか?それともないのか?
という点について、面接官の視点から読み解きます。

個人面接と違わない点

・選考の基準(評価項目)や質問内容。

意外に思う就活生の方もいるかもしれませんが、多くの場合、別にグループ面接だからと言って個人面接とは違うことを見られているわけではありません。

就活生にとっては迷惑な話ですが、企業にとってグループ面接を採用する一番の意味は「時間の効率化」です。
学生同士のコミュニケーションを見たいというようなグループ面接は少ない。それが見たい場合はグループディスカッションやグループワークを行うはずですから。

個人面接と違う点

・学生一人のジャッジに割く時間が少ない

当たり前ですがなんせこれが非常に大きな違い。
学生1人の個人面接に対して学生5人のグループ面接では、学生1人のジャッジに割かれる時間は5分の1になるわけです。

つまり企業にとっては「少ない時間で学生を評価しないといけない。」
逆に就活生にとっては「少ない時間で自分のことをアピールしないといけない。」

とにもかくにもこの違いから、グループ面接特有の注意点が発生し、得意不得意が分かれるというワケです。

グループ面接特有の注意点①

グループ面接1つ目の注意点は、

第一印象はめちゃくちゃ大事

と言うことです。

時間がたっぷりある個人面接では、面接官は面接に入った際、なるべくその学生の第一印象に左右されないように、もしくは第一印象から「こんな人だろうな」と仮説をたてつつも、それが間違っていないか注意深く見極めるための情報収集をします。

例えば、
「第一印象は真面目そうだが、意外と抜けているところがあるのではないか?」
「第一印象はやや暗く見えるが、実は協調性があって友達が多いタイプではないか?」
といった感じ。

これに対してグループ面接では、多くの場合そこまで注意深く情報収集をする時間が面接官に与えられていない。

従って、最初に面接官に感じられた印象が、そのまま評価に直結することが多いということです。

特に、人気企業であったり、合格率の低い選考の場合、例えば5人の学生から1人の合格者を選ばなければいけないという面接の場合、
面接官は第一印象含めて、ごく早い段階で、2~3名に、合格候補者を絞り込むことが多い。つまり残りの3名ないし2名は、その時点ですでにNGがほぼ決定している可能性があるということです。

これは就活生にとっては非常に残酷な事実ですが現実に起こっていることです。なぜなら面接官も少ない時間で全員を平等に見ることはできない。だからごく早い段階である程度絞り込んでおかざるを得ないのです。

では、その合否の分かれ目となる「ごく早い段階」とはいつか?

それは、

最初に入室をして一斉に挨拶をする段階、もしくは
最初の簡単な質問(たとえば自己紹介など)が終わった段階

と考えてください。

「第一印象」は具体的に何を指すか?

それは、

①身だしなみに清潔感があるか?だらしなくないか?
②明るく笑顔が見られるかどうか?

表面的に感じられるかもしれませんが、この二点が非常に大切です。なぜならこの二点が、「この人と一緒に働きたいな」と面接官の潜在意識に働きかける最初のポイントだからです。どんなに緊張していても、笑顔を忘れないように。

グループ面接特有の注意点②

グループ面接特有の注意点の2点目は、

質問に対して直接的かつ端的に答えを返すこと。

もう少し分かりやすく言うと、
・ピントのズレた回答をしない
・回答が長すぎない

ということです。

これらはもちろん個人面接でも言えることですが、個人面接では多少ピントのズレた回答をしてしまっても、

面接官「ごめんごめん、そういうことが聞きたいのではなくて、こういうことを聞きたいんだよ」

と再チャレンジの機会が与えられることも多いですが、グループ面接では再度聞き直す時間がない。
なので面接官の聞きたいこととズレてしまった場合、


面接官「はい、わかりました、ありがとうございます。それでは次の方どうぞ」

と流されてしまい、評価としては致命的な減点につながることが多いということです。

同様に大事なのが、「話が長すぎない」こと。

時間がない中、少しでも有効な情報収集をしたいと思っている誠実な面接官であればあるほど、「ピントもズレているし、長すぎる回答」をする回答者に対してはイライラが溜まります。
「空気が読めない」「相手の立場に立てない」と言うマイナス評価がつくことは想像に難くありません。

それでは回答時間の目安ですが、だいたい1回の回答は長くても1分程度がいいでしょう(あくまで目安です)。

というわけで第二の注意点は、

質問に対して直接的かつ端的に答えを返すこと。

です。

「自分はできている」と思う方でも、志望度の高い企業の面接では「なんとか自分のアピールにつなげたい」と思ってミスをするケースが意外と多いので、気をつけましょう。
特に自分の失敗や短所について聞かれた際など、やってしまいがちなので例を挙げておきます。

面接官「なぜ第一志望の大学に合格することができなかったのですか?」
学生「あ、確かに第一志望ではなかったのですが、この大学についてももともと行きたいと思っていた学校ですし、その分勉強もバイトも全力で取り組んで充実した日々を過ごしているので、今はこの学校に入ってよかったと思っています」

回答のピントがずれていることは、もはや言うまでもないですね。

グループ面接特有の注意点③

周りの人の回答に影響される必要はない

最初にもお伝えしたように、基本的に評価されるポイントや聞きたい質問は個人面接と変わりません。

従って、
前に答えた人の回答がインパクトがあるからと言って、引け目を感じて無理して自分の準備してきた回答を変える必要はありません。
前に答えた人の回答が長すぎたり短すぎたりしても、自分がそれに合わせる必要もありません(前述の長くて一分程度、という目安を頭に入れておきましょう)。

また、
対策サイトなどではよく、
「グループ面接では他の人の発言を聞いている姿勢もしっかり見られています」
と書かれていることもあるようですが、あまり気にしすぎる必要はありません。

なぜなら何度も言いますが面接官には時間がなく、発言をしている学生から少しでも多くの有効な情報を集めようと必死なわけで、発言者以外の言動を気にする余裕がないからです。

ただ一方で、悪目立ちするようなことは避けましょう。
・落ち着かない、そわそわしている、挙動不審
・あまりに姿勢が悪い

このような態度や姿勢は間違いなく減点につながります。

このように最低限のことには気を付けつつ、
あまり周りのことは気にしすぎない、影響されすぎない
というのが3点目のポイントになります。

この記事のまとめ

グループ面接は個人面接に比べ、一人に対して割かれる時間は短い。
グループ面接で気を付けるべきこと
第一印象はめちゃくちゃ大事
質問に対して直接的かつ端的に答えを返すこと
周りの人の回答に影響される必要はない

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