【面接】こんな回答はしてはいけない①

就職活動の面接で「こんな回答はしてはいけない」
第1回目にお伝えするのは、
・自分の失敗を認めない
・失敗を他人や環境のせいにする
・短所を誤魔化そうとする
といった回答です。

例を挙げます。

Q:何で受験に失敗してしまったのですか?
A:確かに第一志望の大学ではなかったのですが、今は部活も勉強も頑張れているし、大学の友人も皆いい人ばかりなので、失敗とは思っていません。
(失敗を認めない)

Q:なぜ第一志望の会社に落ちてしまったのですか?
A①:第一志望ではあったのですがよくよく考えると自分の行きたいところではなかったので、逆に良かったかなぁと思っています。
(失敗を認めない)
または、
A②:グループディスカッション選考で一人、他人の意見を聞かないで突っ走る人がいて、彼のせいで議論がうまくまとまらず、NGとなってしまいました。
(失敗を他人のせいにする)

Q:短所は何ですか?
A:短所というほどのことでもないのですが…1つのことに熱中してしまうと周りのことが見えなくなると言われることもあるんですが…まぁそれでも自分で気を付けているので大丈夫です。
(短所をごまかそうとする)

このような回答はなぜよくないのか?ということを理解していただくために、
「面接官は、なぜ短所や失敗について聞いてくるのか?」
ということをまずご説明しましょう。
 
 

なぜ、企業は短所や失敗した話を聞くのか?

面接官が短所や失敗の話を聞きたがるのはなぜか?

簡単に言うと、
「その人の弱点を知るため」
です。そしてそれが、
「社会人になって会社で働き始めた後、どのような影響をもたらすか?」
ということを見極めるためです。  

これはスマホアプリでの育成ゲームを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。(あまりゲームをやらない方、わかりにくかったらすいません)

あるキャラクターが取得可能とします。
あなたはそのキャラの強みももちろんのことですが、弱点についても一応チェックしようとするでしょう。そして、自分の手持ちのキャラクターと見比べて、実戦投入できるかどうか、考えるはずです。

図にするとこんな感じですね↓

面白いですね、恐ろしいほど実際に面接で面接官が行っているのと同じ思考プロセスです。

さらに言うと、
「このキャラ、使えるかな?」を判断するために、おそらく具体的には次の2点を考えるはずです。
   

①その弱点の重要度(致命的に重大な弱点か?)
②その弱点は育成することで改善できるか?

 
実はこれについても、実際の面接官も全く同じことを考えています。
 


さて、

話を面接に戻します。
失敗を隠したり人のせいにしたり、短所をごまかすような回答をする学生に対して、面接官は以下のような弱点を認識します。

・自分のミスを隠す人ではないか?
・自分のミスを他人のせいにする人ではないか?
・自分の欠点や落ち度をごまかす人ではないか?

次に、
この弱点を持った人物が会社に入社をして大丈夫か?を上記の2点から検討するのですが、結論から言うとかなり厳しい評価になるでしょう。

①その弱点の重要度(致命的に重大な弱点か?)
⇒(面接官の評価)かなり致命的。仕事でのミスは一刻も早く報告をして組織としてリカバリーしないといけないのに、ミスを隠されてしまうと問題が知らないところでとんでもなく大きくなるリスクが高い。

②育成することで改善できるか?
 ⇒(面接官の評価)行動特性として身についている(ミスを隠すという)体質であるとすれば、研修において改善するようなことは難しい。

このような評価になってしまいます。

一般的に、上記の2点(弱点が致命的で会社に与える損失リスクが甚大・研修で改善しにくい)の理由から、「ミスを隠す」「ウソをつく」ことに対する面接官の評価は非常に厳しく、どんなに他にいい「買いポイント」があったとしても、それをいっぺんに吹き飛ばしてしまうほどの破壊力があります。

外国のことわざで、

Honestly is the best policy(正直は最善の策)

というものがありますが、面接も原則的には、正直で素直な姿勢で臨むのが吉なのです。

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