◆「自己PR」…何を見られているのか?/自己PRの「型」

今回は、「自己PR」についてです。
ガクチカと並んで、よく出題されるお題ですね。

「自己PR」では何を見られているのか?

企業は「自己PR」で、あなたの何を見ているのでしょうか?

日本の新卒採用の多くは「ポテンシャル採用」「未経験者でも歓迎」となっています。
そんな一般的な新卒採用において、自己PRで見られているのは、

その企業で活躍するための能力・長所を持っているか

ということであり、必ずしも資格や実務経験を聞きたいわけではない

という点に注意してください。
(一部の専門職・研究職・クリエイティブなどを除く)

そして、「ガクチカ」同様、「自己PR」にも伝わりやすくする為の型があります。
   

自己PRの「型」

それでは自己PRの「型」についてお伝えします。

【自己PRの「型」】
1.アピールポイント、結論
2.その根拠となる具体例
(1)何のエピソードか(役割や結果も)
(2)目的・目標

3)当時の状況や課題(before)
 ※(2)と(3)は順番が入れ替わってもよい
(4)具体的行動(工夫や努力量)
(5)結果(after)

3.結論+会社でどう活かせるか

具体例をお見せします。

私の強みは「自分で立てた目標に向かってあきらめずに努力する」ところである。私は中学生の時にフランス文化に興味を持ち、「大学に入ったらフランスに1年間留学する」と決めた。最初は不安に思っていた両親に対して、「留学費用はアルバイトで稼ぐ」「4年間で卒業する」「フランス語だけでなく英語の勉強にも力を入れる」ことを約束した。
そのため、大学では1年次から週4で1限~5限まで授業を履修し、通学時間で予習復習を行い、残りの平日1日は語学学習に充て英会話レッスンに通った。夜間及び週末はアルバイトに時間を費やした。特にテスト前などは睡眠時間が十分に取れずに体力的に厳しく、両親も留学費用の援助を申し出てくれたが、自分で決めた目標を放棄することが許せなかったため、諦めずにやり遂げた。結果、1・2年次で卒業単位をほぼ取得して、3年次に1年間の留学を果たした。この強みを活かして、今後仕事で困難に直面した際も、目標に向かってあきらめずに努力を続けられると考えている。

まずは原則2(結論をはじめに)の通り、自分がアピールしたい内容や長所を書き、
その後に、根拠を具体例を用いて説明していく
といった流れです。
ですから、最初の文は、「私の長所は○○です。」「私の強みは■■です。」と言った書き方で構いません。

上の例文で言うと、次の部分です。

私の強みは「自分で立てた目標に向かってあきらめずに努力する」ところである。


それが書けたら、今度はそれが自分の長所、強みだと言える根拠の説明です。

例えば自分の強みが『忍耐強く努力ができる』だったとして、それをどうやって説明しますか?
「親からよく言われます」「友人もみんなそうだと言っています」「先祖代々忍耐強いので遺伝です」といっても説明になる訳はないので、
過去にその強みが発揮された具体例で説明するしかありません。

そこで、

2.その根拠となる具体例
(1)何のエピソードか(役割や結果も)
(2)目的・目標

3)当時の状況や課題(before)
 ※(2)と(3)は順番が入れ替わってもよい
(4)具体的行動(工夫や努力量)
(5)結果(after)

となるわけです。

先に挙げた例でいうと、それぞれ以下の部分です。

2-(2)(3) 目的・目標、当時の状況や課題

私は中学生の時にフランス文化に興味を持ち、「大学に入ったらフランスに1年間留学する」と決めた。最初は不安に思っていた両親に対して、「留学費用はアルバイトで稼ぐ」「4年間で卒業する」「フランス語だけでなく英語の勉強にも力を入れる」ことを約束した。

3-(4)具体的行動

そのため、大学では1年次から週4で1限~5限まで授業を履修し、通学時間で予習復習を行い、残りの平日1日は語学学習に充て英会話レッスンに通った。夜間及び週末はアルバイトに時間を費やした。特にテスト前などは睡眠時間が十分に取れずに体力的に厳しく、両親も留学費用の援助を申し出てくれたが、自分で決めた目標を放棄することが許せなかったため、諦めずにやり遂げた。

3-(5)結果

結果、1・2年次で卒業単位をほぼ取得して、3年次に1年間の留学を果たした。

お気づきのように、この部分の書き方は「ガクチカ」と全く同じですね。
ピンとこない方はこちらの記事を見てください。

 
根拠が説明出来たら、最後にもう一度結論を書くのですがここで一工夫。
ESで自己PRをする目的はあくまで、
私はこんな強みを持っているので、御社で活躍できます。
ということを企業にアピールすることなので、単に「強みは○○です。」と繰り返すだけでなく、
その会社でどのように活かせそうか?
ということまで書いてあげるとより親切でしょう。

先に挙げた例でいうと、以下の部分です。

3.結論+会社でどう活かせるか

この強みを活かして、今後仕事で困難に直面した際も、目標に向かってあきらめずに努力を続けられると考えている。

 
以上、最後に自己PRの型をもう一度挙げておきます。
型を参考にして、説得力のある自己PRを書きましょう!
 
 

この記事のまとめ

【自己PRの「型」】
1.アピールポイント、結論
2.その根拠となる具体例
(1)何のエピソードか(役割や結果も)
(2)目的・目標

3)当時の状況や課題(before)
 ※(2)と(3)は順番が入れ替わってもよい
(4)具体的行動(工夫や努力量)
(5)結果(after)

3.結論+会社でどう活かせるか

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